紅の錬金術師と白の守護者 〜レスレリアーナのアトリエ〜

ざっくり評価とあらすじ

シナリオSS　エロー　ゲーム性SSSS　アトリエ度SSSS＋

「ガスト」の作品。

住民のほとんどが消えるという謎の災害が発生し、禁足地となった町“ハルフェン”。
月日は流れ、町の復興計画を機に、かつて故郷を追われたリアスとスレイも
それぞれの想いを胸に帰郷する。

彼らは故郷の地で出会い、共に真実を探すために歩むこととなる。
その先に、想像もしなかった出会いと真実が待ち受けているとも知らずに――

公式HP

12年前、謎の大災害により住民が消え去った街ハルフェン。

その滅びた街に国から復興を任された義姉カミラと共に舞い戻ってきたリアスだったが、過保護な姉に守られ何も行動に移せなかった。

しかしある時謎の遺跡の情報を得たリアスは、何かの役に立つかもしれないと一人調査に乗り出した。

しかし遺跡の奥でガーディアンに襲われ絶体絶命のピンチに陥るリアス。

その時崩れた天井からスレイが現れ、リアスは救われた。

協力してガーディアンを倒したリアスは、スレイを仲間に誘う。

スレイもこの町の出身者で、考古学者のエルと共に12年前に何があったのか探る旅をしていたのだ。

強引なリアスにスレイは渋々ながら仲間になることを了承するのだった。

やがて見つけたのは封印された扉。

しかしスレイの持つ両親の形見、ガイストコアに反応し扉が開く。

その中には今は失われた錬金術師のアトリアがあった。

そこでリアスは何かに導かれるまま、まったく知識がないにもかかわらず、錬金術を成功させる。

一体スレイの両親はなんだったのか、なぜリアスは錬金術を使えたのか。

いずれにしても、この場所と錬金術が過去の真相を知るヒントに、錬金術は街を復興される力になるに違いないと、2人はアトリエを拠点にするのだった。

オールスターと一緒に町の復興をしよう

まず初めに主人公を決定します。

元気で天真爛漫なで犬耳っ子のリアス。

真面目で主婦力の高いスレイ。

男女主人公選択制はたまーにあるアトリエですが、直近では13年前のエスカ＆ロジーのアトリエ以来。

まあ正直アトリエユーザーが男主人公を選ぶのか、男主人公で2周するのはめんどくないのか、とか個人的には微妙ですが、過去キャラも沢山出るお祭りゲーならありかもしれない。

主人公によってシナリオが変わるっぽいけど、2週目6章まで遊んだ限りでは変わったのはオープニングと途中の軽い小話の2箇所のみ。

あとは常に2人一緒にいるので殆ど選択の意味はないです、好きに選びましょう。

ストーリーとしては錬金術を駆使して役場で働く姉の力になり、街を復興させていくというもの。

それと同時に過去にあった大災害の原因を突き止め、また起こらないよう錬金術で対策を進めたりしていく。

復興は具体的には錬金術のお店を作り、物を売ること。

お店を繁盛させていくと勝手に街が復興していきます。

このゲームはソシャゲ「レスレリアーナのアトリエ」と同じ世界なため、異邦人として過去キャラが沢山出てきます。

とりわけソシャゲ主人公のレスナは初めての錬金術師の後輩リアスを気に入り、次々と仲間を送り込んできて手助けしてきます。

とはいえ全てが仲間になるのではなく、仲間になるのは、ソフィー、トトリ、ウィルベル、ロゼの4人だけ（DLCでレスナとヴァレリアが追加予定）。
あとはリアスとスレイの計6人パーティ。

ソフィートトリウィルベルはまあ分かるけど、なぜにロゼ……。
知ってる人は相当な古参だけど、まあ中々良い奴です。

他キャラも各シリーズから2、3人づつ出てきて、プレイアブルにはならないけど依頼をしてアイテム調達要員として活躍してくれます。

一応ソシャゲ版の時系列で超獣撃破後あたりの話なので、本編で出番があるキャラは出てこないよう配慮されてるっぽい。

個人的にはライザをチョイ役で済ませたのは高評価、いい加減擦り過ぎなので。

男女主人公なので、久々にラブ度の高いシナリオになっていて、ところどころでいちゃつく様子がうかがえます。

それを見守る過去作主人公たち。

彼女たちは男との恋愛を許されないキャラたちなので、こんな光景を見せていいのか若干微妙な気分になることしばし。

驚愕したのはキャラシナリオのノリが従来のアトリエそのものだという点。

ユミアの辛気臭いシナリオと違い、こちらはほのぼのピースフルでこれぞアトリエだと言える楽しさがある。

原作ネタが多々あるので過去作未プレイ者はちょい置いてきぼりだが、プレイ済みなら思わず感動するほどキャラを掴んでいる、ソシャゲとは全然違う。

あのソシャゲの外伝だしまったく期待してなかったので、嬉しすぎるサプライズです。

ただオリキャラも良く出来ていて、別に過去キャラいらねーんじゃねえの？
全部オリキャラでやれ、という気持ちもあるので難しいところ。

変にソシャゲの外伝として出さずに、普通にナンバリング作品として出せばよかったのに、と言えるくらいしっかりしたシナリオです。

ソシャゲの一億倍楽しいゲーム性

ゲーム部分。

めっちゃ面白い。

いやめっちゃは言い過ぎだけど、ソシャゲはもちろんのこと、ユミアと比べても非常に面白く、かなりアトリエらしいアトリエをしていて、まさに正統進化系といった感じ。

メインの調合画面。

一見ソシャゲ版と同じような色合わせシステムだが、内容と奥深さは天と地ほどの差があり、似ても似つかない出来になっている。

最近の素材大量追加系とは違って、一つ一つの差材と特性とじっくり向き合う調合。

特性の合成とかも復活し、未知の組み合わせを考えるのが楽しい。

ダメなソシャゲ版に似せたせいで特性の継承とか非常に頭を使うけど、達成感は半端ない。

複製や強化など、従来のお約束や新たな要素もあってスピンオフとは思えないくらいよく考えてあります。

作ったアイテムはお店で販売できます。

複製とかで何気にお金がかかるのでお金稼ぎは重要ですが、この販売システムがかなりガバガバで一瞬でお金が稼げます。

そもそもコピーが出来て、コピー費用が販売価格より安い時点でお店ゲーとして破綻してる気がしないでもないですが、まあ楽なのでＯK。

お店で新しいアイテムを売るごとに町が発展し、他店の品揃えも良くなってダンジョンに行く必要がなくなったりと、発展させ甲斐があります。

たしかヴィオラート以来のお店経営型のアトリエでちょっとワクワクしましたが、おまけ程度でそんなに本格的ではありませんでした。

フィールドはオープン型じゃなく、ステージ選択型。

広さも程よく、サクサクと素材を採取出来て爽快。

通常フィールドの他にランダムダンジョンがあり、ここでもザクザク素材が手に入って気持ちいい。

ランダムダンジョンでも深度はそこまででもなく、15階で最奥、更に裏ダンジョンが15階の30階仕様が5種類。

ランダムダンジョンと言えばうんざりするやり込み要素の一つだけど、かなりライトで遊びやすい。

ランダムダンジョンには懐かしの妖精さんが住んでいて、話しかけるとお店で雇ったり錬金の手伝いをしてくれます。

中には強力なスキルを持つ妖精もいて、彼らがいないと最強アイテムが作れなかったするのでダンジョンに潜る最大の理由が妖精探しなのだけど、まー出ない。

ひたすら妖精探すのツラすぎる。

しかも苦労して集めても周回すると消えるので、2周して両主人公を楽しむつもりなら程ほどで見切をつけましょう。

戦闘はソフィー２を進化させたような感じ、当然ソシャゲ版とは似て非なるもの。

アトリエの戦闘はライザからガラッと変わり新境地に至りユミアもその系統ですが、恐らく別ラインであるソフィー２とかこれは、伝統的なコマンド戦闘を守ってる感じ。

インフレ気味だったバランスも抑えられており、いきなりワンパン出来たりはできなくなっている（調合めちゃくちゃ頑張れば可能）。

一戦一戦は長くなりがちだけど、その代わり中盤になるとレベル差のある雑魚戦はスキップできるようになりかなり快適に。

雑魚を杖でしばきながら素材を採取する姿は、いつの間にアトリエはアクションRPGになったのかと困惑するほど。

ちなみにユナイトゲージとかいうのを最大にすると必殺技を使えるようですが、その間に敵が死ぬので自分は一度も見たことがない。

毎回それなので、頼むから戦闘後も継続するとかシステムどうにかしてほしいところ。

着せ替えはあるけどほぼカラバリ。

ほぼDLC専用ですが水着配布はまだ先。

クリア後に地味な水着が開放されます。

何処とは言わないがリアス以外みんな小さい。

そういえば今回恒例の温泉イベなかったな。

これが今はやりのノイズ消去ってやつか。

そういえばソシャゲ版にもあったけど設定で揺れもの制御を高にすると、何処とは言わないけどたゆんたゆんと揺れます。

といっても今回主人公以外小さいので、DLCで追加される大きい仲間を待ちましょう。

紅の錬金術師と白の守護者 〜レスレリアーナのアトリエ〜

紅の錬金術師と白の守護者 〜レスレリアーナのアトリエ〜